文豪作家:藤沢周平氏の遺した言葉に共鳴

初めて知った雑誌「サライ」と文豪作家「藤沢周平」

2月5日に我が子の部活の遠征で他県へ行った時のこと。ぼーっと待っているのも時間の無駄なので、遠征先の会場に隣接していた県民プラザ内の1階にあった情報提供エリア内の雑誌コーナーで時間を潰すことにした。


興味が湧いた雑誌を手に取り読んでいたが、その中の一冊に「サライ」という雑誌があった。

初めて読む雑誌だったので、どういう年代の人向けなのかも解らずに手に取った「サライ2017年2月号」では藤沢周平という作家の特集をしていた。

没後20年だが間違いなく文豪の一人である山形県出身の作家、藤沢周平。しかし、恥ずかしながら僕は初めて聞く作家の名前だった。

それは、さておき藤沢周平の特集ページをパラ読みをしていくと、とても共感できる一節が僕の目に止まった。

サライ_2017年2月号_表紙


私は所有する物は、少なければ少ないほどいいと考えているのである。物をふやさず、むしろ少しずつ減らし、生きている痕跡をだんだんに消しながら、やがてふっと消えるように生涯を終わることが出来たらしあわせだろうと時どき夢想する。

「周平独言」所収「書斎のことなど」より

と特集ページの1ページ目に大きな文字で書いてあった。


この一節を読んだ時に「僕も同じような考えだ!!そうそう物は少ないほうがいい。」と目を丸くして何度も、この一節を眺めてしまった。


「周平独言」所収「書斎のことなど」より

この他にも特集ページには、藤沢さんの人柄や所縁(ゆかり)の場所などを取り上げていたけれど、じっくり読むには時間がなくて、この日はパラ読み程度だった。

後日、書店に行く機会があったので、藤沢周平を特集していた号の雑誌「サライ」を探してみたけれど陳列棚に見当たらなかった為、店員さんに調べてもらったが生憎、在庫切れ。


でも、もう一度ゆっくりと藤沢周平特集のページを読みたかったから、滅多にしない雑誌の予約を他に欲しかった本と一緒に「サライ2017年2月号」の予約もしてきた。

予約をしてから2日後には書店には届いていたようだが、実際に買いに行ったのは、それから又、2日経ってからだった。

そんな訳で予約をした日が2月9日で4日後の13日には「サライ2017年2月号」を手元に置くことができた。


没後20年 藤沢周平 特集ページのお品書き

〜己を飾らず 自慢せず〜

  • 特別インタビュー
    • 藤沢周平が伝えたかったこと
      • 川本三郎さん 72歳(文芸評論家、映画評論家)
  • 第1部 見栄、自慢、流行とは無縁
    • カタムチョ*1な作家の素顔
  • 第2部 作家が紡いだ物語の原風景を求めて
    • いざ、名作の舞台へ
  • 第3部 寒鱈のどんがら汁、ハタハタの湯上げ、カラゲの甘煮・・・
    • 藤沢が愛し、登場人物が舌鼓を打った庄内の滋味


ものを大切に使うということ


藤沢周平さんが愛用していたルーペ

藤沢さんが愛用していたルーペ。

出版社から贈呈された記念品のルーペだったらしく、何度も麻紐(あさひも)とセロハンテープで補修されたルーペの写真を見た時は、何だか感動した。

壊れたから新しいものを買うのではなく、補強などをして使う。

やはり、一つの物を使い続けるという事は美しい。


僕はケチは嫌いだけど、割とモノを大切にするほうだと思う。使っているモノが壊れたりしたら、家電でも日用品でも一応、修理や補修ができないかを試してみて、それでも直らない場合は捨てる。

サライの「藤沢周平特集」を読む前の僕なら「藤沢さんの使っていたルーペ」のような状態になってしまったら捨ててしまっていただろう。でも、この使い込まれたルーペの写真を見てしまったので、これからは今までとは少し違う感覚で、モノと付き合える感じがする。

モノも大切に使ってあげたほうが喜ぶのではないかと勝手に思っている。だけど、あまり長くモノを使い続けていると「つくも神*2」が宿ってしまうから注意が必要だ。

(`皿´)イヒヒ


雑誌「サライ」は何歳向けの雑誌か?

気になって少し調べてみたら、雑誌「サライ」は、シニア層(60歳もしくは65歳以上)をターゲットにした雑誌だった。

  • 「シニア層とは何歳から!!」という明確な定義はなく、あくまで目安。ちなみにWHO(世界保健機関)は、シニアを65歳以上としているようだ。


参考文献及び画像出典元

  • 「サライ」2017年2月号
    • 小学館発行